糠野目地区は母なる川、最上川の上流部に位置し、舟運の最終船着場があった地域です。今から 150 年前の江戸時代の終わりごろまで、舟運による交易が行われ、屋代郷から青苧や米などが京や大阪まで運ばれました。様々な荷物と共に文化が入ってきたとも言われています。周囲には蔵屋敷が立ち並び、商人や船形衆が行き来し賑わっていたと言われ、今も船役と呼ばれている家もあります。
「最上川湊太鼓連」は、平成元年に「地域活性化事業」として誕生しました。
「最上川湊太鼓」は、前述のような背景から組曲「入舟太鼓」「舟倉囃子」「出舟太鼓」の3曲で構成されており、船着場の賑わい、水の流れ、波の表情、舟運の無事への祈りを太鼓のリズムで表現しようとつくられました。
常時活動の他、高畠町の夏祭り「青竹ちょうちん祭」や地区の行事等に参加したり糠野目小学校のクラブ活動で指導を行ったりと、地域振興や伝統芸能の伝承活動にも積極的に取組んでいます。
「最上川湊太鼓連」の名前には、子ども達に和太鼓のリズムとともに、創立の背景、故郷の地理や歴史・文化についても知ってもらい、未来へ伝えてほしいという願いも込められています。
平成とともに活動を続けて30年、その間延べ 104 人の方々(うち子ども63名)が関わってきました。親から子へ、孫へ大切に引き継ぎながら、これからも末永く「地域とともに」継承していきます。
撮影年 | 2019年1月 |
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著作 | 山形県 |
制作 | (公財)山形県生涯学習文化財団 |
時間 | 8分41秒 |
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