人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)などで使(つか)われる木偶人形(でぐにんぎょう)。一度(いちど)なくなった山形市(やまがたし)の芸能(げいのう)として復活(ふっかつ)した人形劇(にんぎょうげき)。現在(げんざい)では、数少(かずすく)なくなった山田木偶人形劇(やまだでくにんぎょう)は、国内外(こくないがい)で注目(ちゅうもく)されています。
<説明>
「山田木偶人形芝居」ナレーションより
「沢市さん、どうしたの?しっかりして下さい、あんた。
歩きなれない山道を歩いてきたせいで、わき腹あたりが痛くてならない、いつもの薬を取ってきてくれないか。」
蔵王山田地区に伝わる山田木偶人形芝居、人形の生き生きとした動きと優しい表情が魅力です。
山田木偶人形芝居は、地元の保存会により運営されています。
この日は公演会にむけての練習会が行われていました。
現在、メンバーは11人、舞台の設営、からくり人形作り、演じる物語や演出まで、全て保存会のメンバーによるものです。
保存会は昭和54年に発足、当時途絶えていた「山田木偶人形芝居」を復活させました。
三味線の演奏を担当する大工職人の荒井庄蔵さん、庄蔵さんは、人形作りも担当しています。
庄蔵さんが作った、からくり人形です、見事な出来栄えです。
人形の操作とセリフのタイミングに演奏があうように、公演会にむけて練習が続きます。
「山田木偶人形芝居」が参加する「民俗芸能公演会」です。
神楽などの伝統芸能が舞台を飾ります。
「山田木偶人形芝居」初めの演目は、おめでたい席で舞われる「三番叟(さんばそう)」。五穀豊穣と家内安全を願い、舞台を清めます。
続いて「新創作(しんそうさく) 壷坂霊験記(つぼさかれいげんき)」が演じられます。
心優しいお里は、沢市の目がよくなるようにと、毎晩観音様に願かけにいくのでした。
ある日、二人は壷坂観音様へお参りに出かけます。
途中、いつもお里にふびんな思いをさせていることを苦にしていた沢市は、お里に薬を取りに行かせ、その間に滝に身を投げて死んでしまいます。
観音様の御利益で沢市は生き返り、沢市とお里は幸せに暮らすという夫婦愛の物語です。
撮影年 | 2002年 |
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著作 | 山形県 |
制作 | (財)山形県生涯学習文化財団 |
時間 | 4分59秒 |
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